大きな木。

似たような景色
街を流れる音の洪水。
目の前を流れるパレード
イロのない色彩。
だけどそれは全てじゃない。
そしてそこには永遠もない。
まるでツクリモノの世界
何のドラマもない。

ずっと寄り添っていたいのは
人知れず大地に根を張り
たったひとつの花を咲かせるために
いつだって空へ空へと手を伸ばす
1本の大きな木。
たとえ厳しい寒さの中でも
優しい陽だまりを作り出す。
ずっとそこにいられたら
きっと幸せ。

by M.iku 2005.04.11