キセキ。

気の遠くなるような
時の 流れの 中で
ぼくが その 一瞬に
出会える、確率。

冬の空を舞う オーロラの光

青い空に架かる 虹の色

風に吹かれ揺れる さざ波

小さな花弁にも舞い降りる 雪の結晶

森の奥人知れず芽吹く 新しい緑

気の遠くなるような
時の流れの中で
ぼくが きみに
出会える、確率。
いつの間にか 歩いていた
道の 上で
見えない糸が 引き寄せるように
交差する 一瞬の
キセキ。

by M.iku 2008.02.29