イシコロ。

コツンと
音を立てて
僕の靴の
つま先に触れた
小さな石ころ。
あの日
出会ったのは
必然?
偶然?

似たような石ころなら
この街のあちこちに
転がっているのに。
あの日僕の
つま先に触れたのは
この
不思議な色をした
石ころ。

不思議なイトに
操られて。
これからも
この街で。
僕が瞼を
閉じる日まで。
僕のポケットに
抱きしめて。
そっと
ずっと
これからも
転がしていよう
僕のポケットで
この
輝く石ころを。

by M.iku 2006.12.12