僕らのBirthday

誰もいない
真夜中。
忍び込んだ
講堂。

ぼんやり灯った
明かりの下
そこが僕らの
集合場所。
音を潜めて
潜り抜けた。

ドキドキして
ワクワクして
零れそうな
笑い声
必死でこらえてたきみの顔
おかしくて 愛しくて
ただ
一緒にいれば
楽しくて

ポケットに隠した
ローソク。
きみに気付かれないよう
灯を付けて。
歌いだす Happy Birthday
泣き出したきみの笑顔
会いたかった僕らの
宝物。

夜を越えて響く
Happy Birthday
たったひとりの
きみへ

20年経ってもここで
ローソクを灯して
Happy Birthday
アシタに続く
Birthdayを うたおう。

〜 fin. 〜
by M.iku 2007.02.23