『白の画用紙。』
いいんだよ。
だって、ここまで来たんだもん。
きみの足で、歩いて来たんだもん。
空ははてしなく高いし
海ははてしなく深いし
そしてきみはここにいる。
目の前には真っ白い画用紙。
何を描こうか。
きみの好きな色で
塗ればいいんだよ。
きみが選んだ色なら
ぼくだって好きになる。
どんなに高い空よりも
どんなに深い海よりも
好きな色が、そこにあるんだよ。
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